「デジタルデトックス」という言葉は、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
スマートフォンやパソコンから一時的に離れ、心や頭を休ませる方法として知られています。
一方で、最近使われ始めたのが「アテンション・デトックス」という言葉です。
まだ聞き慣れない言葉ですが、スマホやSNSに疲れやすい現代人にとって、重要な考え方になるかもしれません。
アテンション・デトックスとは?
「アテンション」とは、日本語で「注意」や「注目」という意味です。
アテンション・デトックスとは、SNSの情報や他人からの反応など、自分の注意力を奪うものから一時的に離れることを指します。
例えば、次のようなものです。
スマホを使っているだけでも、私たちの頭は多くの情報や人間関係に反応しています。
その状態から少し離れ、散歩や読書、料理など、目の前の一つのことに集中するのがアテンション・デトックスです。
なぜ、この言葉が生まれたのか?
日本で「アテンション・デトックス」が注目されるきっかけの一つになったのが、若者マーケティング機関のSHIBUYA109 lab.が2025年12月に発表した「2026年トレンド予測」です。
この中で、情報やコミュニケーションの多さに疲れ、不特定多数からの注目を避ける傾向を表すキーワードとして、アテンション・デトックスが紹介されました。
この言葉が使われるようになった背景には、単純に「スマホを使いすぎて疲れる」という問題だけではなく、SNS特有の疲れがあります。
SNSでは、情報を見るだけでなく、
といったことにも注意を使います。
つまり、疲れの原因はスマホという機械そのものではなく、スマホを通して集まる情報や他人からの注目にもあるということです。
そのため、「デジタル機器から離れる」だけでは表しきれない現代の疲れを説明する言葉として、アテンション・デトックスが使われるようになりました。
若者の半数以上がスマホ疲れを感じている
SHIBUYA109 lab.が15~24歳の男女574人を対象に行った調査では、62.2%が「スマホ疲れを感じている」と回答しています。
さらに、スマホ疲れを感じている人の79.3%が、その主な原因をSNSだと考えていました。
「SNSの利用時間を減らしたい」と答えた人も67.6%に上っているんですね
主な疲れの原因として挙げられたのは、「気づいたらSNSで時間が消えている」「寝る前に見続けて寝不足になる」「新しい情報が次々に表示される」といったものです。
スマホを見たあとに、「特に何もしていないのに疲れた」と感じるのは、注意力が多くの情報に使われているからかもしれません。
デジタルデトックスとの違い
デジタルデトックスは、スマホやパソコンなどのデジタル機器から離れることが中心です。
一方、アテンション・デトックスは、情報、通知、比較、他人からの反応など、自分の注意を奪うものから離れることを重視します。
そのため、スマホを完全に禁止する必要はありません。
通知を切って音楽を聴く、SNSを開かずに地図だけを見る、写真を投稿せずに旅行を楽しむといった行動も、一種のアテンション・デトックスと考えられます。
今日からできる方法
難しいことを始める必要はありません。
寝る30分前はSNSを見ない
必要のない通知を切る
食事中はスマホを机に置かない
散歩や入浴にスマホを持ち込まない
読書や料理など、一つの作業に集中する
写真を撮っても、すぐには投稿しない
同調査では、スマホから離れるために行っている活動として、散歩、読書、映画館などが挙げられています。
大切なのは、スマホを悪者にして完全にやめることではありません。
スマホやSNSに戻る前に、頭と注意力を休ませる時間をつくることです。
他人の投稿と比較してしまう人やスマホ生活を改善したい方はぜひやってみてくださいね


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